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Jun 13, 2023

LCD樹脂プリンターで連続印刷:剥がす時間の無駄はもうありません。 出来ますか?

SLA プリンターで 3D プリントを少しでも行ったことがある人なら、各レイヤーの剥離ステップについてよく知っているでしょう。 これには、新しく印刷された層が樹脂バットの底に取り付けられた FEP フィルムから引き剥がされることが含まれます。 力が関係するため、ビルド プレートからオブジェクトが引き剥がされるなど、ひどいことが起こらないように、Z 軸上のビルド プレートの後退速度を慎重に調整する必要があります。 最終的にはこれが SLA の印刷速度を制限するものですが、[Jan Mrázek] は、FEP を酸素を豊富に含む層に置き換えることがここで役立つ可能性があると仮定しています。

原理は比較的単純です。酸素の存在により樹脂の硬化が阻害されます。そのため、樹脂パーツを早く硬化させるには、水に浸すなどの低酸素環境で硬化を行う必要があります。 Carbon の商用プリンターは、「連続液体界面製造」 (CLIP) と呼ばれる特許取得済みの方法を使用しており、他社の樹脂プリンターは、剥離の必要性を軽減または排除する他のさまざまな (これも特許取得済みの) 方法を使用しています。 理論的には、FEP フィルムの代わりに酸素透過層を使用することで、民生用 SLA プリンターでも剥離ステップを省略できます。

FEP フィルムに代わる酸素透過性シリコン フィルムを作成するという [Jan] の最初の試みは、樹脂に利用できる酸素がなくなり、剥離力が過剰になるまで、約 10 層にわたってうまく機能しました。 次の試みには、酸素補給メカニズムを作成する試みが含まれていましたが、残念ながらこれまでのところあまり成功していません。

これらの挫折にもかかわらず、安価な消費者レベルの SLA プリンタをより効率的にできる可能性がある興味深い研究方向です。

(サムネイル画像: 貼り付ける前のシリコンシート。見出し画像: 樹脂バットに貼り付けたシリコンシート。どちらの画像も [Jan Mrázek] による)

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